例題1 0.01mol/Lの塩酸のpHはいくつか。
イ:1 ロ:2 ハ:3 二:4
強酸の場合はとても簡単。なぜなら、酸の濃度=H+の濃度([H+]:[]に入れると濃度だというしるし)
[H+]=0.01mol/L =1×10-2mol/L
pHの公式、pH = -log10[H+]
なんだけれども、わかる人はそれで解けばいいし、logなんて嫌だという人は、1×10-amol/Lの形にした時に、a=pHだと覚えておけばok
肩の数字(指数)のマイナス消したら答え。
よってpH=2 解答は「イ」
例題2 0.01mol/LのCH3COOHのpHはいくつか。ただし、電離度を0.01とする。
イ:1 ロ:2 ハ:3 二:4
弱酸の場合は、酸の濃度×電離度=H+の濃度
[H+]=0.01 mol/L × 0.01 = 0.0001 =1×10-4 mol/L
あとは例題1とおなじように計算すると
pH=4 解答は「ニ」
例題3 0.01mol/LのNaOH溶液のpHはいくつか。
イ:10 ロ:12 ハ:13 二:14
強塩基の場合には、水のイオン積
[H+][OH–]=1.0×10-14
から逆算する必要があるけれど、(いずれ水のイオン積は覚えておいたほうが本当は良い)このくらいの問題なら
pH+pOH=14
こっちをおぼえておけば簡単。
強塩基の濃度=[OH–]
[OH–]=0.01mol/L =1×10-2mol/L
よってpOH=2
pH+pOH=14だから
pH = 14-2 = 12
解答は「ロ」
例題4 pH5の塩酸を純水で1000倍に薄めると、pHの値は8になる。○か×か
たまに出るひっかけ問題。
pH5の塩酸の濃度=1.0×10-5mol/L
1000倍に薄めたら、1.0×10-8mol/L
一見あっているように見えるけど、酸をいくらうすめてもアルカリにはならないし、アルカリをいくらうすめても酸にはならない。水自体が電離している分が[H+]を補う。
だから、正解は「×」
水自体の電離をxと置いて水のイオン積から導くとpHが計算出来るけれども、マルバツ問題ごときでそんな計算しなくて良いと思います。